足首捻挫で行われるレントゲン診断の信頼度について
本日は足首捻挫で来院されている患者様に多く見られる、レントゲンの診断の信頼度について説明していきたいと思います。
当院に来院される患者様に、ここに来る前に違うところで診てもらいましたかと聞くと、「診てもらったがなかなか痛みが引かず違うところを探してきました。」という方が多く見受けられます。
なぜこのようなことが起きてしまうかというと、レントゲンでは診にくい靭帯や筋肉の損傷が軽視されてしまうからだと考えます。また、整形外科などの病院の先生のレントゲンで診断する技術にも差を感じます。
骨折の疑いがある患者様に一度目とは違う整形外科に診断してもらうと骨折と診断されるケースが多々あるからです。
当院で実際に来院された患者様にもこのような体験がありました。
野球をしている学生が足首を捻挫してしまい、整形外科に診てもらいました。診断の結果は骨折などはなく軽度の捻挫といわれ弾性の包帯を巻いてまた痛かったら来てくださいと言われたそうです。
しかし、その子はその段階で剥離骨折をしていました。当然、病院の結果を信じ野球の練習を再開し固定も軽いままプレーしていました。痛みが引かず心配になり当院に来院されました。
当院でのエコーの確認で骨折の疑いがあり提携している整形外科の先生にも診てもらったところ剥離骨折をしているだろうと診断されました。
痛めた後に骨折に気づけず野球をしてしまったことにより治療期間が延びてしまいました。
このようなケースは多くみられます。
特にスポーツをされている学生にとって治療期間や痛みを感じることなくプレーできるかはとても重要なことです。
そのような時期に診断の見落としや軽い固定などで治療期間が長くなってしまったり痛みがとり切れずにプレーしなければならないようなことは何としても避けたい事です。
足首に限らず診断結果に不安が残る場合は違う病院で診てもらう、またレントゲン以外にもエコーやMRIなど診断に用いる器具はいくつかあります。様々な可能性を視野に痛みと向き合ってください。
本日は以上です。